TOEICのリスニングでは、短文を正確に聴き取る力が要求されます。
一通り問題を解いたあと、ぜひ行なってほしい音声トレーニングがあります。それは「リプロダクション」(reproduction)です。センテンスを最後まで聞いたら、一度音声を止めて、聞こえた通りに再現(reproduce)します。要はリピートです。
解答冊子に掲載されているスクリプトを使い、英文を紙か何かで隠します。一文ごとリプロダクションしては、紙を少し下ろし、答えを確認し、言えなかったものはその場で音読します。
この音声トレーニングを行うことで、短文を正確に聴き取る力が付くと同時に、リテンション(記憶保持)の力も上がります。さらに、その場で英文を記憶してアウトプットすることになるので、英語の表現力も鍛えることができます。
「言えるものは聞き取れる」
リプロダクション練習を通じて、自分でも言える表現を増やしていくことで、英語の表現や音のデータベースが蓄積していき、次に同じ表現を聞いたときには、その知識を利用して聞き取れるようになるわけです。
したがって、英語が聞き取れるようになりたいのであれば、聞くことだけで終わらず、言えるようにすることが非常に大切なのです。
このトレーニング方法で学習すると、TOEICでスコアが上がるのはもちろんのこと、同時に英語の発信力も鍛えられるので、公式問題集を使って英会話の練習もできてしまいます。ぜひリプロダクションに取り組んでみてください。
更新日-2013年10月25日